頚椎椎弓形成術

適応疾患

頚椎症性脊髄症頚椎後縦靭帯骨化症、一部の頚椎椎間板ヘルニアなどに対して行います。

方法

まず、首の後ろ側の皮膚を切開して筋肉も展開し、頚椎の後ろ側を確認します。

次に、頚椎の椎弓の両側にドリルで溝を作ります。そして、片側にスペーサーと呼ばれる人工の骨を入れて椎弓を広げ、背中側から神経への圧迫を取り除きます。頚椎にドリルで溝を作る作業は、顕微鏡で確認しながら慎重に行います。

頚椎を輪切りにした図。
脊髄が圧迫されている
手術後は、椎弓が大きく開かれていて、脊髄への圧迫が取り除かれている。

頚椎を横から見た図。
脊髄が前後から圧迫されている
手術後は、脊髄の後ろ側に隙間が出来ることで、圧迫が取り除かれている
キズの大きさは3-4cm程度です。

麻酔方法:全身麻酔

手術時間:2時間程度

入院期間:7-10日間

手術後の社会復帰:3-4週間

リスクのある合併症:手術後の出血、神経の損傷、感染などが挙げられますが、すべて含めて1%程度の確率です。

脊椎疾患に対する手術治療
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