(適応疾患)
頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、頚椎後縦靭帯骨化症などの疾患で、脊髄への圧迫が前方から強い場合に行います。
(方法)
頚椎の椎間板ヘルニアや、骨棘(トゲのように飛び出て神経を押している骨)を削り、神経への圧迫を取り除く手術です。
椎間板を外した後には隙間が出来るため、その中に、ケージと呼ばれる人工の骨を入れます。
椎間板だけでなく、椎体(背骨の柱の部分)も削り、その中へ大きめのインプラントを挿入することもあります。
手術時間:1椎間で1.5-2時間程度
キズの大きさ:3.5-4cm程度(1椎間の場合)
入院期間:10日間程度
手術後の社会復帰:3-4週間程度 です。
人工の骨を周りの骨と癒合させるために、手術の後しばらくは首にカラー(首に対するギブスのような、固い装具)を着けて動きを制限する必要があります。手術後、最短でも1カ月は装着が必要です。
(合併症)
頚椎の前側には、気管や食道などがありますので、実際の手術では食道や気管の損傷、嚥下障害、感染、脊髄神経の損傷、などのリスクがあります。