脊椎圧迫骨折とは

骨粗鬆症とは何ですか?

脊椎圧迫骨折とは何ですか?

圧迫骨折はなぜ起きるのですか? 原因は? 

圧迫骨折に対する治療はどのようなものでしょうか?

脊椎圧迫骨折の方で、やってはいけないことは?

骨粗鬆症とは何ですか?

体の中の骨は、新たに作られては(骨形成)、溶かして壊される(骨吸収)、このサイクルを繰り返しています。ですから、骨は何の変わりもないように見えても、実は常にこの代謝サイクルを回って変化し続けています。

正常の骨代謝

若い方であれば3年程度、年齢が高くなると5~10年程度の周期で体中の骨がつくりかえられるともいわれています。

骨粗鬆症は、この骨が作られて壊されるバランスが崩れて、骨の密度が下がって骨が脆くなった状態をいいます。特に女性、中でも閉経後の女性に多く、女性ホルモンの減少や老化と関わりが深いと考えられています。

骨粗鬆症

脊椎圧迫骨折とは何ですか?

背骨に縦方向の外力が加わり、その荷重に耐えきれず背骨が潰れた状態を、圧迫骨折と呼びます。

椎体、つまり背骨の中でも柱の部分の骨が潰れた状態です。

圧迫骨折はなぜ起きるのですか? 原因は?

若い方では、高いところから転落した場合など、強い衝撃が加わった場合に起こります。

一方で、高齢の方では骨粗鬆症で骨が脆くなっていることが多く、せぼねも折れやすくなります。

本当に小さな、ごくわずかな力がかかった時、たとえば、ちょっと尻もちをついた、ものを持ちあげたりした時、くしゃみをした時、極端には何もしていなくても、骨が脆くなったことが原因で脊椎(せぼね)が骨折することがあります。

これを骨粗鬆症性椎体圧迫骨折といいます。

圧迫骨折に対する治療はどのようなものでしょうか?

脊椎椎体圧迫骨折の一般的な治療

治療は、骨が癒合する、つまり、くっつくのを待つというものになります。

手や足の骨を骨折したときにギプスを装着して、癒合するのを待つことと同じです。コルセットを体幹に巻いて、背骨への負担をかけにくくします

受傷直後の痛みが強い時期には、必要に応じて痛み止めの薬を内服します。

必ずしも入院の必要はありませんが、骨折した直後は痛みがあまりに強くて動きが取れない場合も多いため、入院して治療を行うこともあります。

そして、動けないほど痛みが強い時期では、ベッドの上で安静にして頂く期間もあります。

特に直後の1-2週間は背骨に負荷をかけない、変形を進めないためにも、ベッド上での安静を優先したほうが安全です。

その後、痛みの程度を見ながら、少しずつ活動範囲を増やしていきます。

骨折の程度や、痛みの強さにも個人差がありますが、コルセットをつけて背骨への負担をかけにくくすることで、3-4週間でだいたい8割程度の方が、痛みが治まって、日常生活を送れるようになります。

脊椎圧迫骨折の方で、やってはいけないことは?

脊椎圧迫骨折の方が、注意すること、やってはいけないこと

一般的には、骨折直後の痛みが強い時期にはコルセットを装着して、骨が癒合するのを待ち、痛みや骨折の状況を見ながら、コルセットを外す時期を考えます。コルセットをつけている間は、体幹の動きがかなり制限されますが、外した後には、制限がなくなりますので、腰椎に負荷がかかりやすくなります。

注意するのは、身体を丸めたり、捻ったりする動きです。

これは、折れた骨だけでなく、その隣の骨にも一層負荷をかけて、骨折をさらに進めてしまったり、新たな骨折の原因になり得ます。

日常生活の中で起こりうる、身体を丸める、捻る動きは以下の動きになります。

体を丸める動作は、

靴の脱ぎ履き


頭を洗う時の屈み動作


下の物を拾う、取る動き  

などで見られます。

からだをねじる動作は、
・寝返り起き上がりの動き

・後ろを振り向く動き   などで見られます。

このような動きの中で、折れた骨に負担をかけないために、注意する方法は以下の通りになります。

前かがみにならないために、身体の伸びた姿勢を保つこと

物を拾う時は、腰を曲げずに、足を曲げる、しゃがむ 

靴を履くときにはと足を持ち上げて履く

頭を洗う時には、体をまっすぐにしたまま、まっすぐ前を向いた状態で洗う

ことです。

からだを捻らないためには
身体が丸太になったようなイメージで動く

以上のような日常生活での体の動かし方、姿勢に対する意識が、
骨折部の安静だけでなく、隣の骨へかかる負担の軽減にもつながり、再骨折のリスクを減らします。