(適応疾患)
頚椎椎間板ヘルニアや変形性頚椎症が原因で、肩から腕にかけての痛みやしびれ、つまり頚椎の神経根症状が出現している方に対して行います。
(方法)
1か所の病変に対して、大きさ8mmの、2つのキズから手術を行います。
片方のキズから内視鏡を、もう一方のキズから手術器具を挿入します。
頚椎や神経などの組織を内視鏡で拡大して観察しながら、椎弓および椎間関節を削り、背中側から神経の圧迫を解除します。必要に応じて椎間板も摘出します。
手術時間:1か所につき1時間程度です。
手術後入院期間:キズが完全に治るのは1週間かかりますが、手術後の痛みもわずかです。最近は多くの患者さんが、手術翌日に退院されます。
体への負担も小さいため、病状に応じて日帰り手術も御相談致します。
術後社会復帰:1-2週間程度です。手術後1か月程度は、首を大きく動かすことは避けて頂きます。
(合併症)
神経損傷、手術後の出血による神経への圧迫、感染、不安定性の出現(手術をした部位で背骨が前後にぐらつく)などのリスクがあります。全体で1%程度です。